焼餃子・生餃子を買っておくなら今日ですよ〜(^з^)-☆
ホラー映画だと思って観たら、怖がらせるための映画ではなく、ある兄妹が恐怖心に打ち勝って人間的に成長する、ホラー・ジュブナイル映画でした。
『ブラック・フォン』(2021年)
コロラド州のとある町に暮らす兄妹。
兄のフィニーは言いたいことがあっても言えない、自分を主張できない性格。いじめられてもそれをがまんするような。
妹のグウェンは、兄のフィニーと同じく引っ込み思案で、やはりいつもがまんする感じの少女。ただ予知夢を見れるという、スピリチュアルな能力があります。ですが、その予知夢はかなりあいまいな夢で、それを見ても何かのヒントにしかならないレベルなのでした。
そんな兄妹は、じつは父親から暴力という虐待をうけていました。兄妹の母親は、グウェンと同じく予知夢を見れて、その予知夢のことを人に話すせいであれこれ悪く噂され、そのために母親は自殺してしまったのでした。母親が自殺してから父親は酒におぼれ、そして兄妹に虐待をするようになったのです。
・・・という、暗い背景を持つ気弱な兄妹。
この町では子供の誘拐事件が頻発していて、フィニーの知り合いの子供も何人か姿を消していました。町の人々はその誰ともわからない誘拐犯を《グラバー》と呼んでは恐怖していました。そしてそのグラバーの毒牙はとうとうフィニーに向けられるのです。